フェンスに揺れるスカート

深森花苑のブログです。

批判が怖いならペルソナを作ろう

世の中に自分の作品を発信はしたいけど、人から批判されるのが怖くてなかなか一歩を踏み出せない……。 割とよく聞くこういう話、実は自分は今まで感じたことがありません。 「メンタル強いんだね」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは…

自己肯定感があまりに低いのでNLPを学んでみた

根暗な人生を送ってきました……。 それでもなんとか騙し騙し生きてきたものの、ときどき生きてるのがすごくつらくなる。 なぜなら自己肯定ができないから。 自分がこの世に存在していていい自信がふいになくなる。誰かに認めてほしいのに、そんな都合よくほめ…

サヘルさんが話されていた一市民から見た「イラン」と「イラク」

イランで英雄視されているソレマイニ司令官が米軍の爆撃によって殺害されたというニュースが飛び込んできた。海外では「WWIII」がトレンド入りしているという話も聞く。 国際政治の話は複雑で、ひとりの一般市民だけでなにを思い、なにをすればいいかわから…

私と4人のカウンセラー

「心のお医者さんに一度診てもらったほうがいいのでは?」と何人かの知人に言われた。心のお医者さん、ではないが、カウンセラーには今まで4回お世話になったことがある。私はその経験から、医者にかかればなにもかも解決する訳じゃないことを知っているので…

carry on(『朝顔』第二話までのネタバレあり)

昨日は通っていた講座の修了式だった。くしくも、仕事も一つの節目を迎えた日で、想像以上に自分が関わってきたことの大きさに振り回された。荷物一つおろすのもくたびれる。 夏ドラマは『朝顔』に存外はまった。監察医の朝顔と刑事である父、そして恋人が事…

ネット評価が落とした影

※プライバシーに配慮し、一部事実を同等程度の別の内容に変えています。 小さい頃から通っていたお医者さんがある。先生がとても優しくて、病院に行くのは全然嫌じゃなかった。痛くならないようにいつも細心の注意を払ってくれたし、帰り際にはなにか楽しい…

本当はいま、ブログを更新している場合ではない。しかし、抱えている案件は電車のなかでしゃしゃっと更新できるものでもなく、それならばこうしてブログでも更新しているほうがいいのではないかという結論にいたり、これを書いている。星占い的にも、今の気…

人物描写3

24歳。女。五つ上の兄がいる。真面目。母がキャリアウーマン、父がのんびりや。料理が好き。人に喜んでもらえるのがうれしいから。よくできすぎてて同性から嫌われるタイプ。唯一の親友は男勝りで喧嘩に強い女の子。二人とも共通の少女漫画のファンで、イベ…

人物描写2

13歳。男。一人っ子。着ると人から見えなくなるパーカーを持っており、よくそれで隠れてしまう。見えない状態で人に話しかけては、人に驚かれる。両親は他界しており、人から見えなくなることで両親に近づけると信じている。誰かとの関わりを必要としている…

人物描写1

19歳くらい。女。四人兄弟(男女男女)の末っ子。兄姉は、両親はおおらかな性格で、あまりにのんびりしているため苛つくことも多い。自分の願望を最優先に考え、そのために人を利用しようとすることもある。嘘泣きがうまい。ちょっと耳につくぐらいのきんき…

@桜の林 満開の桜の木の下。向かい合う女性が二人。どちらも時代がかった着物姿だがAの着物だけ泥にまみれぼろぼろ。 着物の女A「お前か、私に毒を盛り、この桜の木の下に埋めたのは」 着物の女B「いかにも。でも、あんたがまた必要になって呼び出した」 着…

@ハロウィン前夜の魔法使いの家の玄関 多くの幽霊などこの世に在らざる者が魔法使いの家を掃除するために出入りしている。そこに、迷子と思われる7歳くらいの女の子が周りをきょろきょろしながら入り込む。白く、きれいな服を着ており、明らかに周りの幽霊…

@白くて奥行きのない空間 人のようで頭がウサギの生き物が画面中央に横たわっている。 ウサギ「愛する者などいない」 画面、ネガポジ反転し、悪魔、処刑人、異端尋問者が現れ、ウサギを痛めつける。それをオレンジ色の鳥のようなものが追い払う。再び、ネガ…

@リビング 電話台の上に40代の女性の遺影。 母モノローグ『こんばんは、お母さんです。また娘ちゃんの様子が気になって来ちゃいました。う~ん、現世への未練ってどうやったら絶ち切れるのかしら。これじゃ転生してスライムにもなれないわ~』 一人でリビン…

@真っ暗な上も下もない空間 暗闇のなかに、わずかな人の影らしき輪郭線。その輪郭線が、べちゃべちゃした気持ち悪い音をたてるなにかによってめちゃくちゃにされている。 人は苦しみのうめき声をあげながらもじっと耐えている。 しかし、さらに派手なべちゃ…

@カップ麺の空き容器でできたほったて小屋 丸い大鏡の前に椅子。その後ろに白い毛むくじゃらの生き物。美容院のようである。 コンコン、と空き缶でできたドアチャイムが鳴る。 スーツの男が小屋に入ってくる。男は周りを珍しそうに見渡す。 赤いき○ね、緑の…

@会社の会議室 部長「今日の会議は進捗報告省略して、本題から入ります。……その前にちょっと聞いておきたいんだけど、今週末の三連休、どうしても外せない用事があるっていう人」 会議室のなかの数人、恐る恐る手を挙げる。 部長「うん、まぁこんなもんか。…

@台所 作業場にはさまざまな首をした調味料が並ぶ。なかでも、間抜けな猫の姿を模した形の大きな瓶が異彩を放っている。 魔法使いの女、魔術書の呪文「ふにゃんぱ」を唱え、鍋のなかのものを変化させようとしている。しかし、鍋はうんともすんとも言わない…

@台所 エプロンをつけた男「……うまくいくんですか」 けむくじゃらな生き物「……」 けむくじゃらな生き物は鍋をかき回している。 鍋からは怪しげな煙と香りが漂う。男は鍋を覗き、顔をしかめる。 エプロンをつけた男「あんなにたくさん入れる必要があったんで…

@高台 白い羽の天使(白い燕尾服、白いシャツ)と黒い羽の天使(黒い燕尾服、白いシャツ)が高台の上で対峙している。 白い羽の天使「そんなに翼を黒くして。早くこっちへいらっしゃい。飛び方なら教えてさしあげますから」 黒い羽の天使「それがうまくいか…

@ロボット工場 ロボットの工場長「それでは、定期メンテナンス手順に従いまして、これより工場内を案内して参ります」 幽霊「……ロボットには俺が見えるのか」 ロボットの工場長「今回のメンテナンスは167年ぶりとなりますので、チェック項目は以下となります…

@アリーナ級の屋外ライブ会場 にぎやかな曲の前奏。 歌手が客席に手を振りながら舞台中央へ入場。 歌手がマイクを手にすると、カメラが水平に180°回転し、歌手の背後を映す。 そこから、上方へとカメラ移動。空には煮え立った琥珀のような色をした月と、の…

@学校の教室 教師M「……そこで、32ページの3行目を見る。風景の描写があるな。これなんだっけ? 心象風景っていうんだったな! ここに主人公の心情が綴られている」 主人公モノローグ『M上の授業は給食の最後まで残ったコールスローみたいだ』 教師M「黒い雲…

「アバラスド旅行記」のプロットの変遷を振り返る

「アバラスド旅行記」は私が小説家をめざす普通の女の子でいた最後期の作品。たしか、初稿を書き上げたのは24才ぐらいの頃だったと思う。 それから10年以上の時を経て、プロットは右に左に変遷してきた。その経緯とともに、いまはどこをめざす作品になってい…

東京ゲームショー2018レポート(海外ゲーム)

企業からインディーズ、学校などゲームにまつわるあらゆるものが集まる東京ゲームショー。そのなかで、なにを見るかも迷うところですが「この機会じゃないと会うのが難しいだろう」と、海外ゲームのブースを中心に巡ってきました。 ■luna(hall 10 W31 FUNOM…

アニメ『プラネット・ウィズ』10話時点での今後の展開予想のようなもの。

このエントリーは、コメントから読むのが一番いいと思います。 なにが起きたかというと、10話が最終話だと勘違いして「ハッピーエンドっぽく終わってるけど、そうじゃないんじゃないか」という考察書いちゃったんですね。 すっとこどっこいにも程があります…

藤子ファンでなくてもはまる!『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』を機械好きに勧めたい

先日、地上波で放送されていて、その録画をなんとな~く見ていた『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』。しかし、気がついたら前のめりになり、テレビにかじりつき、最後まで見てしまいました。この作品は、子供やドラえもん好きだけでなく、いろんな人に…

Web版『アバラスド旅行記』始めました。

お久しぶりです。深森花苑です。 新作の小説のお知らせです。 ■Web版『アバラスド旅行記』 少女が忍び込んだ古い家でみつけた一冊の旅行記。 そこに記されていたのは、少女がまだ見たことのない世界で当たり前のように繰り返されてきた「不思議な」いとなみ…

北海道と東京ではカルピスの「普通」の作り方が違った話

子どもの頃、一番うれしかったお中元が「濃縮カルピス」だった。 カルピスを飲むときにはきまって特別なグラスが出された。苺がプリントされていたり海の風景が広がっていたり、柄はそのときどきで違ったけれど、食器棚の奥から必ずぴかぴかのグラスを引っ張…

持続可能な郷土芸能をめざして~王子田楽ドキュメンタリー~

本題に入る前に、私の立ち位置を明確にしておこうと思います。 私が民俗学に興味を持ち始めたのはちょうど5年半ぐらい前。東日本大震災よりは前だったと思います。地方で消えかけている伝統文化におもしろいものが多いことに気づき、もっと多くの人にこれを…