フェンスに揺れるスカート

深森花苑のブログです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「2020年東京オリンピック・パラリンピック 未来へのレガシーにするための7つの提言」レポート

2015年11月14日に日本建築学会 建築会館ホールで行われた「2020年東京オリンピック・パラリンピック 未来へのレガシーにするための7つの提言」に行ってきました。シンポジウムでは、ヒルサイドテラス、東京体育館などを手がけ、新・国立競技場案に異議を唱え…

スパイスココアとロフトのUST

「寂しい」が肥大化してくると、心の眼を覆う巨大な被膜になる。なにも心に映らない気がして、そわそわ落ち着かなくなってくる。 手が動かない。 不安だ。 寂しい。 不安だ。 寂しい。 不安だ。(以下、終了条件まで繰り返し。) あまり健康的でないかんじだ…

黒そいのムニエルとなすのグリル

さみしい日の夜は思考がループする。食べなければ、と思っても料理の工程を模索するだけでエベレストに登るほど果てしない行程のように思えてくる。 悪さをしてるやつの正体はだいたい知れている。空腹は脳内で暴れ回る不快な一味の下っ端だ。あいつをまず倒…

なだらか

時間はあらゆるものを淘汰していく。この世に存在する事象は全てなだらかになっていくしかない。誰もその力に抗うことはできない。昨日の夕御飯は思い出せても、一月前の朝御飯は思い出せない。それと同じこと。しかし、人は抗おうとする。 小さな波を起こし…

せせらぎを聞きながら

川沿いの腰掛けで時を過ごす人がいる。 コンビニの袋を持った会社員、ノートパソコンを操るジャンクフードが好きそうな男、煙草を吸う髪の明るい女、iPhoneからイヤフォンへ伝う音楽に耳を傾けるジャージ姿のティーンエイジャー。 そういう人がいれかわりた…

近道を探す

スーパーマーケットに行くまでの最短経路がわからない。川のせいだ。うねうねとカーブを描く舗装路が方向感覚を麻痺させる。付き合わされるのはごめんだ。私は川の裏のまっすぐな道を歩いていた。毎日、毎日。たった二回、曲がり角を曲がるだけ。強欲な人間…

【迷子電話相談室】透明になりたいです

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】がんばれと周りがうるさいです

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

2015/04/19 第一回文学フリマ金沢にお越しいただきありがとうございました

レポートが遅くなってしまいましたが、第一回文学フリマ金沢に参加したときのこと。 私は新刊『廃屋』、既刊『コトダマミクジ 平成二十六年 完全版』、『野原X』、『オールフィッシュエクスプレス』持参で向かいました。 新刊はここ数年で書いた、一番作品ら…

【迷子電話相談室】やらなきゃいけないことができません

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】ちょっとのことでイラつきます

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【本日】2015.04.19金沢文学フリマ出展します

金沢文学フリマ、深森花苑出展します。ブースは「う-19」です。今回は新刊が出ます!「廃屋」300円最愛の妻の亡き後、写真家はまだ現像されていないフィルムを発見する。そこに写っていたのはーー。今と過去を行きつ帰りつしながら、問う一人の人間の存在の…

【迷子電話相談室】すぐに躓いてしまいます

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】夜に眠れません

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】旅に出たくありません

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】いてもいなくてもいいみたい

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】影がどこにも見当たらない

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】頭の中を解剖して調べたい

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

【迷子電話相談室】ともだちだと思ってたのに

※「迷子電話相談室」は電話をなくした迷子のための電話相談室です。相談室開設以来、ここには一度も電話がかかってきたことがありません。そこで、当相談室では「きっと、こういう悩みを相談したかったに違いない」と想像し、電話をなくした迷子たちの相談を…

「読書会 ~ファンタジー小説編 もしも『第26回 日本ファンタジーノベル大賞』が(2014年に既存作品から選ぶ形式で)開催されたら~」レポート(後編)

もしも今年も日本ファンタジーノベル大賞が開催されていたら、大賞を獲るのはどの作品?というテーマで開催したこの読書会。前編では、参加者の皆さんからの推薦作やいま興味のある作品、そして、当日ゲスト参加してくださった第14回日本ファンタジーノベル…

「読書会 ~ファンタジー小説編 もしも『第26回 日本ファンタジーノベル大賞』が(2014年に既存作品から選ぶ形式で)開催されたら~」レポート(前編)

「…これをファンタジーと言っていいの?」と疑いたくなるような、ひとひねり効いたファンタジー作品を世に多く送り出してきた「日本ファンタジーノベル大賞」。25年間続いてきた同賞は惜しくも2013年に第25回をもって休止となってしまいました。 (2016年6月…

2015年もよろしくお願いいたします。

昨年は、プライベートで激動の一年となりました。 そんなわけで、今年の年賀状は新しく、創造に満ちた出発ができるように、という思いをこめてこんな年賀状にしました。 お話の頭文字をつなげると「初春のお祝いを申しあげます」の文字が現れます。 内容は「…