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フェンスに揺れるスカート

深森花苑のブログです。幻想小説を書いています。

北海道と東京ではカルピスの「普通」の作り方が違った話

うたたね小噺

子どもの頃、一番うれしかったお中元が「濃縮カルピス」だった。

カルピスを飲むときにはきまって特別なグラスが出された。苺がプリントされていたり海の風景が広がっていたり、柄はそのときどきで違ったけれど、食器棚の奥から必ずぴかぴかのグラスを引っ張り出して飲んでいた。

(きっと、これは友達が遊びに来ていたときに出されることが多かったからだ)

 

カルピスはそういう、夏の特別な飲み物だった。

 

特別感をさらに演出していたのが「濃縮カルピス」の存在である。カルピスの白い色とは似つかわしくないその茶色の瓶は親の買い物についていってもまずお目にかかれることはなかった。お中元でなければ出会えなかった代物である。さらに、そいつは原液のままでは飲むことができず、4~5倍に薄めなければ飲めないという。幼心に「麺つゆか」と思ったものである。粉タイプの濃縮飲料ならばレモネードや昔懐かしのミロがあったものの、液体タイプの濃縮飲料となると、当時カルピス以外では見たことがなかったと思う。水で割らなければ飲めないカルピスは夏の間だけ見る、特別な飲み物がだったのだ。

 

思い出話はこの辺にして、本題である。

この濃縮カルピス、どうやって割ってました?

北海道の人と話していたら、あまりに作り方が違っていたのにびっくりしてしまいました。

 

東京に住んでいた私の場合、

1.カルピス専用のボトル(1リットルぐらい入るもの)を用意します。

2.そこの下5分の1ぐらいに濃縮カルピスを入れます。

3.水をボトルいっぱいぐらいまで入れます。

4.冷蔵庫で冷やします。

5.グラスに注ぎます。

6.おいしい♡

でした。

 

これが北海道に住んでいた人の場合、

1.グラスを用意します。

2.下6分の1ぐらいに濃縮カルピスを入れます。

3.水道水を入れます。

4.おいしい♡

らしいのです。

 

なんで北海道ではカルピスの作り置きしないのか、しばらく話して気が付いたのは「北海道の水道水は夏でも冷たいから冷蔵庫で作り置きしなくてもすぐ冷たいカルピスが作れる」ということでした。

 

……こんな小さなことでも場所によってさまざま変わるもんなんですね。