フェンスに揺れるスカート

深森花苑のブログです。幻想小説を書いています。

関口芭蕉庵で都会の静寂を知る

 新江戸川公園内にある「松聲閣(しょうせいかく)」の改修が終わったそうで、永青文庫のあるあの辺りが注目を浴びる10年に1回ぐらいのチャンス!ということで、そのすぐ向かいにある関口芭蕉庵のことを書いてみます。松聲閣のこと書けよ。そうだね。でも関口芭蕉庵について書きたいんだ。

 そんなわけで松聲閣改修のニュースについて知りたい方は、こちらの記事をお読みになって、ここを立ち去ることをおすすめします。

www.tokyo-np.co.jp

 

 はれて関口芭蕉庵の話題に入ることにして。

 まず位置関係についておさえておくことにする。関口芭蕉庵は江戸川橋の椿山荘のちょうど裏手にあたる位置にある。江戸川橋駅から椿山荘に向かって川沿いにひたすら歩いていくと右手に階段が見えてくる。そこをちょっと上った場所あたりだ。ちなみに階段の左手にあるのが話題の新江戸川公園。

 ただし、個人的にこのルートはそんなにおすすめではない。長い階段を降りて行った先に関口芭蕉庵を見つけるほうが気持ちが入る気がする。そんなわけで推奨ルートはいったん目白通りまで出て、野間記念館を過ぎたところで左折するコース。途中、丹下健三の建築で知られる東京カテドラル聖マリア大聖堂にも立ち寄れるし。Googleマップも作ってみたので、たいした内容じゃないけどこちらも参考にどうぞ。

 

www.google.com

 

 野間記念館の角を過ぎたあたりからやばいほどの静けさがこの辺りには漂っているのだが、永青文庫、そしてその先の階段と歩みを進めるごとにその静寂は深まっていくように感じる。ようやくたどり着く関口芭蕉庵の入り口は「本当に入っていいのだろうか」とためらわれるほどひっそり。守衛さんの類も立っておらず、中にも誰もいない。ていうか、客もいない。この塀のちょっと先には川沿いの大きな通りがあることが信じがたい静かさだ。

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芭蕉庵」ということで、芭蕉的な植物も生えている。ちなみに、なぜ「関口芭蕉庵」というのかと言うと、松尾芭蕉が2度目の江戸入りの後、1677年から3年間この地に住んだから、らしい(文京区ホームページより)。関口という名がどこからのものなのかはよくわからない。

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 なぜこんなにも人がいないのか。

 おそらくその理由は、ここにいる飢えに飢えまくった大量の蚊のせいだ。10分足らずの滞在で筆者は10か所以上刺された。

 でも、23区内で、こんなに無我の境地に至ることのできる静かな場所はそうないと思う。騒がしい場所、人のいる場所はそれだけでストレスの原因になるということが実感できる場所だ。難点の蚊も冬ならばもしかしたら……。いや、でも暖冬だしな……。

 冬の関口芭蕉庵に蚊はいるのか。ご存知の方は、どうぞコメント欄にてお知らせくださいませ。